社員持株会に入社当初から毎月30万円、海外ETF運用に変えた方が良いか
はじめまして。現在フランスに本社がある外資系企業で働いており、持株会がございます。
入社当初より30万円/月、買付設定をしており、持株ということで毎月10%増しでの買い付けが行われています。
フランスということで、ユーロでの為替リスク、もちろん弊社の業績によっても答えは出ないかと思いますが、このお金を海外ETFなどに変更した方が良いでしょうか?
ご質問ありがとうございます。入社当初より目いっぱい持株会に注ぎ込むスタイルは自分と重なり、非常に親近感を覚えます(笑)
しかもいきなり30万円というのは凄いですね。5年で単純に1800万円+10%増しで約2000万円分が積立られるということですね。
10%も会社が無償で多く積み立ててくれるのは非常に大きいでしょう。これこそが自社株会の最大のメリットですね。
私だったら利益確定→海外株で分散へ
さて「海外ETFに変更した方が良いか」とのことですが、私だったら「利益が乗っている時に自社株は全て売却し、2~3年かけて海外ETF(VYM/HDV/SPYD)を積み立てます。
なぜなら、勤め先にただでさえ人的資本の運用先として依存しているにも関わらず、月30万円という金融資本の多くの投資対象が会社となってしまうと、人的資本の運用先と金融資本の運用先がどちらも会社という単一の運用先となり、著しい集中投資になってしまうからです。
とはいえ、そのお勤め先の業績や業界見通しが明るいのであれば、その集中投資によって一気に資産を伸ばせる可能性も秘めていますから、それもそれで勿論一案です。
月30万円を10年間積み立てれば、3600万円+10%で一気に4000万円ですね。株価が右肩上がりなら一気に億り人も夢ではないぐらいのものです。
ただ逆も然りで、業績が微妙であればその4000万円が半減してしまう可能性もあるので、やはり個人的にはこの集中投資は及び腰です。
実際に企業名を存じ上げないので何とも言えないところではありますが、私ならば、「長期・積立・分散」という投資のキホンに立ち返って、愚直にこれを実行すると思います。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
持株会はやはり会社との一蓮托生感がどうしても出てきますから、そこをどう考えるかというのがポイントかと思います。
ただ、奨励金というのは大きいのも事実ですね。なので、私も入社当初からフルで注ぎ込んでいました。結果的には利益確定できたので良かったですが、今考えるとちょっとリスキーとも言えます。
分散は長期投資をする以上は、しっかりしておきたいと思っています。