【BTI急落】ブリティッシュアメリカンタバコは配当利回り7%台に達するか

米FDAがメンソールたばこの禁止を検討か

ウォールストリートジャーナルによれば、米FDA(Food and Drug Administration)がメンソールたばこの禁止を検討かという報道を受け、目下株価下落中だった英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】が更なる華麗な下落を見せています。

2018年11月12日終値時点で前日比8.79%暴落し、40ドルを割り込み、夢の30ドル台へ。38.08ドルで引けています。

配当利回りは驚きの6.95%に達しており、予想PERは12.14倍と魅力的な水準まで落ちています。

今回のWSJ報道により、最も影響を受けて下落したのがBTIです。理由は、BTIがメンソールのトップブランドを保有しているからです。

BTIは以前、米たばこ会社レイノルズ・アメリカンを買収しました。そのレイノルズ・アメリカンは2015年に250億ドルでロリラード社(Lorillard Inc.)を買収しています。そのロリラード社は米国内でトップブランドの地位を築いているメンソール「ニューポート(New Port)」を保有しているわけです。

ちなみに、喫煙率はゲイやレズビアンなどいわゆるLGBT層で高く、同社はこの層をターゲットにし、実際に2014年頃に「ニューポート」などのメンソールに変える米国人が増えていました。

そんなメンソールは、BTIにとっては米国内たばこ売上の数量ベースで55%、売上高ベースで20%を占める主力商品ですから、一番今回の報道で影響を受けました。

さて、今回の報道はあくまでFDAが規制するかもしれないという可能性が浮上したという段階に留まっており、公式決定ではありません。

2014年にも検討されていた当該規制

ちなみに、今回のような報道がWSJで報じられたのは、初めてではありません。

2014年にも、「たばこ全体に占める売上割合が2008年の28.7%から31.4%に拡大したメンソールたばこは、口腔を冷やし、喫煙の習慣化を助長し、禁煙を困難にしている」ことを示唆する研究結果が発表される中、FDAが制限を検討していました。

参考までに今回の報道を受けたアナリストのコメントをいくつか紹介しておきます。

  1. ウェルズ・ファーゴ【WFC】のアナリストBonnie Herzog氏はメンソール規制報道で下落中のBTIを買い推奨。更にメンソールたばこが非メンソールタバコより害があるとの科学的根拠は乏しいとの見方。
  2. Height Capital Marketsのアナリストは実質的な規制にはならないだろうとの見方。仮に規制が2022年までに実施されたとしても、たばこ会社はその進捗を遅らせるべく訴訟に踏み切るだろうと。

【BTI】10年間の歩み

それではここで、改めて同社の10年間の歩みを見てみましょう。

  • 売上高
    121億ポンド245億ポンド
  • グロスマージン
    72.6%78.1%
  • EPS
    1.23ポンド→2.84ポンド
  • 配当
    0.66ポンド2.01ポンド

これぞ長期投資と思わせてくれるような数字が並んでいます。

そして、直近1年間のフリーキャッシュフローは65.7億ポンドに対し、配当支払い額は34億ドルと配当支払い余力に問題はありません。

配当支払いの原資となるフリーキャッシュフローは順調に伸びており、個人的には依然買い目線です。

とはいえ、即応的に買い付けるわけではなく、自己ルールに則って給与という名の麻薬ニンジンが納入されてから選別したいと思います。

Best wishes to everyone!

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