【米国株】連続増配25年以上・高配当ランキング
高配当で今まで長期にわたって減配してこなかった米国企業ってどんな会社?と思う方もいらっしゃると思います。
弊ブログでは3か月ごとに定点観測していますので、今回もご紹介させて頂きます。
2018年10月末における、米国株のうち「配当貴族」と呼ばれる連続増配年数が25年以上の銘柄における高配当株ランキングをご紹介したいと思います。
米国高配当株ETFであるVYMの配当利回りが現在3.1%あたりです。
高配当株を選好する投資家であれば、3.1%あたりの個別株を買うぐらいなら、しっかり銘柄分散され決算チェックも不要なVYMを買うのも良いでしょう。
ということは、配当収入を最大化したくて個別株に投資するなら配当利回りがVYMを上回る3.5%ぐらいは欲しいところですよね。
あくまで配当収入の最大化には一役買いますが、配当利回りが全てでは勿論ありませんが、不労所得を最大化したい人にとっては、やはり長期にわたって増配してきた高配当株は魅力的であり、一定の判断材料にはなり得ます。
ということで、配当利回りが3.5%以上の銘柄を抽出しました。
以下、配当利回りの高い順です。
会社名 | ティッカー | 業態 | 連続増配年数 | 配当利回り | Payout |
Farmers & Merchants Bancorp | FMCB | 銀行 | 55 | 41.26 | n/a |
AT&T Inc. | T | 通信 | 34 | 6.52 | 99.50 |
Tanger Factory Outlet Centers | SKT | REIT | 25 | 6.29 | 215.38 |
Altria Group Inc. | MO | タバコ | 49 | 4.92 | 81.63 |
Helmerich & Payne Inc. | HP | 石油ガス | 46 | 4.56 | n/a |
People’s United Financial | PBCT | 銀行 | 26 | 4.47 | 57.38 |
Universal Corp. | UVV | タバコ | 47 | 4.42 | 76.14 |
Realty Income Corp. | O | REIT | 25 | 4.39 | 228.10 |
National Retail Properties | NNN | REIT | 29 | 4.28 | 144.93 |
Mercury General Corp. | MCY | 保険 | 32 | 4.23 | 191.60 |
Meredith Corp. | MDP | メディア | 25 | 4.23 | n/a |
Leggett & Platt Inc. | LEG | 家具・備品 | 47 | 4.19 | 62.04 |
Universal Health Realty Trust | UHT | REIT | 33 | 4.18 | 144.09 |
ExxonMobil Corp. | XOM | 石油ガス | 36 | 4.12 | 93.18 |
PSB Holdings Inc. | PSBQ | 銀行 | 25 | 4.11 | n/a |
United Bankshares Inc. | UBSI | 銀行 | 44 | 4.10 | 57.38 |
Chevron Corp. | CVX | 石油ガス | 31 | 4.01 | 84.85 |
Kimberly-Clark Corp. | KMB | 消費財 | 46 | 3.84 | 85.29 |
Consolidated Edison | ED | 電力 | 44 | 3.76 | 12.95 |
Old Republic International | ORI | 保険 | 37 | 3.54 | 38.24 |
日本の証券会社(SBI証券)で取り扱っている銘柄を青太字で示しました。
米国株は日本の証券会社で扱っていない銘柄が多数あります。特にREITは概ね扱っていないのが現状です。
外資系のIB証券などでは購入ができますが、確定申告が別途必要になるなど追加作業が必要です。
今回は10月のダウ平均の急落の影響もあり、3.5%以上で20社該当します。前回の7月末時点では、配当利回り3.0%以上で20社該当したので、配当貴族全体的に配当利回りが高まっているということです。
それでは日本の証券会社でも取り扱っている銘柄を一部ピックアップの上、3か月前と比較しながら見ていきます。
AT&T:配当6.2%→6.5%へ上昇
3か月前の配当利回り6.2%から更に高まり、6.5%へ上昇しています。
配当利回り自体は購入対象になり得る水準ですが、直近決算で加入者数が想定より伸びていないことが嫌気されています。
売上高は予想とほぼ同じでしたが、調整後1株利益が予想0.94ドルに対し0.90ドルと下回りました。
加入者数は予想8.9万人増に対し、増加どころか月平均で23.2万人減り、6四半期ぶりの純減となりました。
1株利益とフリーキャッシュフローは引き続き通期見通しは据え置きとなりました。
米国発の5Gモバイルサービス提供開始が秒読み段階の同社。EPS(GAAPベース)では2018年第3四半期までの累計EPSは2.19ドルと既に1株あたりの配当を上回っています。
個人的には既に2万ドル投資しているため、買い増す予定は今のところありません。
関連記事:AT&T、配当5~6%の米国通信大手!|米国高配当株
【MO】アルトリアグループ:配当4.9%
非常に魅力的な企業です。増配率や利益水準も現時点では申し分なく、ここ数か月間、配当利回りが5%以上の時に4万ドルまで買い増しました。
更に株価が下落すれば買い増しも検討しましたが、上昇してしまったので当面買い増す予定はありません。
引き続き中進国や新興国でタバコ需要は根強く、PMやBTIにも楽観的です。
【HP】ヘルマリック・アンド・ペイン:配当4.6%
米国の石油・ガスの掘削請負業者です。米国各地での掘削に加え、中南米で海洋掘削もやっています。
直近2年間で売り上げは半減に近く、2年連続赤字となっていますので、投資対象とはしていません。
【XOM】エクソン・モービル:配当4.0%→4.1%へ上昇
言わずと知れた世界最大の民間オイルメジャーです。
10月の下落局面からはすぐに立ち直っていますね。強気相場で市場平均に劣後する銘柄は、相対的に弱気相場では独立独歩な値動きを示現することがあります。
石油関連銘柄は、エクソンに加えて、エンブリッジ【ENB】、BP、ロイヤルダッチシェル【RDSB】など累計3.5万ドルを投資しているので、当面買い増し予定はありません。
しかし75ドルを下回るような局面があれば、買い増し対象になってきます。
関連記事:【XOM】エクソンモービルのEPS・配当・株価の推移。36年連続増配の高配当株!
【ED】コンソリデーテッド・エジソン:配当3.6%→3.8%
米国電力会社で最も連続増配年数が非常に長い企業群の1つです。しかしその過去安定具合からか、配当利回りが5%に乗るほど株価が下落することは滅多にありません。
さすがは老舗電力株。特段大きな値動きはありません。それが魅力でもあります。
個人的な嗜好からは、やはり配当利回りが5%に達する【SO】サザンや【DUK】デューク・エナジー、あるいは【D】ドミニオンあたりを選好します。
【CVX】シェブロン:配当3.5%
エネルギー企業には、エクソンに加え、ロイヤルダッチシェル、BPにも投資しているので、シェブロンに資金を割く予定はありません。
私ならシェブロンよりエクソンを選好します。
まとめ
2018年10月の米国株式市場の調整により、配当貴族全体的にも配当利回りが高まっています。
一方で、アルトリアグループ【MO】や、エクソンモービル【XOM】などの配当貴族かつ高配当株は独立独歩的な動きであり、市場平均と異なる値動きを示現しています。
これこそまさに私が描いていた青写真であり、下落局面でしっかりディフェンシブな値動きをしてくれています。
このような銘柄は強気相場では資本財セクター等に値動きが劣後するかもしれませんが、肝心の下落局面では底堅い動きをしてくれる可能性があることをしっかり示してくれました。
私は引き続き、愚直に高配当株に投資してまいります。
Best wishes to everyone!
3か月前の高配当な配当貴族リストです。
高配当株が含み損を抱えやすいのかについて、頂いたご質問を交えて考察したものです。
配当収入の最大化という意味では、個別株も悪くありません。