本記事は2018年10月から11月にかけての調整局面の際に、保有銘柄およびその他の値動きについて、当時記録していたものです。
高配当株、特に公益セクターに顕著な特長(≠特徴)として、下落局面に強い場合がありますが、2018年後半にその象徴的な値動きを見せた銘柄を振り返ります。
個別株を選好する際は、銘柄の特徴を把握することは、自身に心地よいポートフォリオ作成に資することなので、把握しておくに越したことはないと思います。
下落局面でディフェンシブ銘柄が輝いた一例(2018年)
まず全体を俯瞰すべくS&P500ETF【VOO】の直近6ヶ月推移を見てみましょう。
市場平均としては今のところ短期的には下落局面となっています。
ちょうどここ半年分の上昇の太宗が打ち消された形。その中でもちらほら健闘している銘柄が出てきました。
直近の上昇相場でそのハイテク株主導の上昇気流に乗り切れなかった公益セクターやヘルスケアセクター、生活必需品セクターなどのいわゆるディフェンシブ銘柄が力強い動きを見せています。
下落局面で強さを見せる銘柄たち
具体的には以下のような銘柄がヨコヨコ、あるいはまさかの上昇を見せています。
MO
DUK
SO
NGG
JNJ
VZ
上述銘柄はこの下落局面でむしろ直近、力強く上昇。
もちろん下落局面という単一要素だけではなく、悲喜交々の決算も相まって、株価の騰落に影響を与えている側面は否定できません。
ただ概して上に挙げたのはディフェンシブ銘柄であり、一定の関連性は見受けられます。
下落局面でしっかり下げている銘柄たち
逆にかなり株価が下げていて、買い増しや新規購入になり得るのは以下銘柄。
ABBV
BLK
IBM
MMM
BLKは配当利回り3.3%、MMMは配当利回り3%まで乗せてきています。
正直相当欲しくなってきますね。徐々に食指が動くレベルです。
BLKとMMMは資本財セクターと金融セクターということで、相場の波の影響は受けやすい局面もありますが、両社は配当性向もかなり余裕があり、若年層から見れば、今後長期投資する上でこの銘柄群の事業の強さ、ならびに増配余力は魅力的です。
下落局面でディフェンシブ銘柄が輝いた一例(2018年)まとめ
ということで、2018年の調整局面では、以下銘柄がそのディフェンシブさを発揮しました。
- MO
- DUK
- SO
- NGG
- JNJ
- VZ
公益・ヘルスケア・通信・生活必需品セクターに属する銘柄たちですね。
相場が調整している時に、このような値動きをしてくれる銘柄がポートフォリオに存在すると、精神的に心地よい影響を与えます。
長期投資をしていく際には、心地よい仕組みづくりが肝要ですが、その方策として公益セクターに代表されるような高配当ディフェンシブ株はやはり有用と思います。
Best wishes to everyone!
高配当戦略の背景は、以下記事に詳述しています。下落局面も見据えた戦略を取りたいものですよね。
セクターごとに明暗あり。セクター分散はある程度した方が良いと考えます。
上がる時もあれば下がる時もあるのは、人生や登山ならびに市場も同じと思います。常に一定の客観性を持っておくこと、一案です。