CPIは確かに上がったが、庶民の行くレストランは依然としてコスパ抜群
上海の物価は上がった上がったと言います。確かに中国全体で見てもCPI(消費者物価指数)は以下の通り上昇し続けています。
私が中国北京に留学していたのは約10年前です。その時と比べてCPIは
- 84(2009年) → 106(2018年)
と確かに24%上昇しています。
しかし中国は依然として貧富の差が激しい国です。内陸部の農村と沿岸部の都市では今なお格差があります。
比較的貧しい庶民にもしっかり最低水準の生活、つまり食事はしっかり摂ってもらわないと社会不安の高まりから暴動、そして共産党独裁体制を揺るがしかねません。
庶民の行く飲食店なら、1日3食600円、食費月2万円は余裕
そのような背景が起因しているのかは甚だ不明ではありますが、庶民の行くレストランの値段は上海中心部といえど大して10年前と変わっていません。
デパートや商業施設にある店のメニューを見ると、一品で60元(約1000円)を超えるものは平気であります。日本と何ら変わらない価格水準です。
しかし、繁華街から少し離れた小道には、必ず庶民用というか、庶民が行く飲食店があります。
言ってしまえばデパートと比べると若干小汚い店とも表現できますが、私個人としては全く気になりません。むしろ愛着がわくレベル。
そこにいる方々は確かに食べ方は独特(言ってしまえば、、犬のような食べ方?)ですが、それはそれで良いのではないでしょうか。
「こうでなくてはいけない」という不文律がこの国には少ない証拠です。
さて、実際の価格は以下の通り。
1日3食を外食しても何と600円ですよ!しかもボリュームは相当あるし、スープが無料でお代わりし放題の大きな鍋にズドーンとこしらえている店も少なくありません。
600円であれば、毎日30日間外食したとしても食費は月2万円以下に抑えられます。しかも別に我慢するといった類のものでは一切なく、普通にめちゃくちゃ美味しいんですよね。
上海中心部にもまだ包子専門店があって、安心至極であります。1個25円!
素晴らしいですね、低コスト大満足ライフ。食費という面では、東南アジアに行かずとも中国でも十分安い。日本の駐在員はまず行かないような店ばかりですが、これこそが中国ローカルライフ。
その国を知るには現地の人々と可能な限り同じ生活を営むのが鉄則。蛇足ながら申し添えますと、現地駐在員は日本人と日本料理店でつるんでばかりいないで、現地で友達を作り、ローカル感満載のお店へ行きましょう。
それぐらいその国のことを深く知らないと、商売にならないと個人的には思います。
Best wishes to everyone!
こちらは台北に行った時に物価について調査したものです。基本的にアジア諸国は以前と比べると相対的に高くなりましたね。
バリ島の給与事情について聞いてみました。給与を直接聞くのが、現地経済を知るのに一番手っ取り早いです。