サザン【SO】を40万円分購入
2018年9月はいつもより配当金が多かったこともあり、月初ながらスポット的に株式買い付けを行いました。
サザン【SO】
株価 :44.05ドル
配当利回り:5.6%
購入株数 :90株
私のポートフォリオは電力株が他セクターに比べて少なめなので、今後も以下高配当電力株をウォッチしていきたいと思います。
- デュークエナジー【DUK】
- ドミニオン【D】
株価指標(2018年10月初時点)
まずは購入時点でのデータをチェックしてみましょう。
予想PER : 16.5倍
配当利回り : 5.58%
増配率(過去3年): 3.4%
連続増配年数 : 17年
減配なし年数 : 68年
1株利益 : 2.05ドル
1株配当 : 2.40ドル
配当支払い月 : 3・6・9・12月
同社を最も特徴付ける要素は、なんと言っても68年間減配していないという実績でしょう。同社が電力事業を手掛ける米国内の人口増加という長期トレンドに裏打ちされた安定したマクロ環境は魅力的。
とはいえ、過去68年間減配していないから今後もしないという保証はありませんから、その点は当然留意が必要です。
そして配当利回りは5.6%と非常に高い値ではあります。というのも、最近のサザンの株価は市場平均から置いてけぼり状態だからです。
サザン最大の懸念、ボーグル原発3・4号機
それもそのはず。サザンには現在以下懸念があります。
ボーグル(Vogtle)原発3・4号機の稼働遅延
東芝の子会社だった米ウエスチングハウス(WH)が同原発建設を請け負っていますが、なにせ34年ぶりの原発建設ということで、工期は延びに延び、建設コストも見積より上昇。
2018年Q2決算で、10億ドルのコスト増を発表。同社は何度もボーグル原発のコスト負担悪化をこれまでも発表しており、累計で既に270億ドルに膨れ上がっています。
これは10年前に見込んでいたコストの倍額です。元々2016年に稼働するはずが、現在は2021年稼働予定。既に5年も工期が遅れています。
2016年にAGL Resourcesを120億ドルでの買収もあり、同社の負債は500億ドル、年間売上高の2倍に相当。
低調なフリーキャッシュフローと利上げ
更に、フリーキャッシュフローは2014年以降、今年を含めて直近5年間マイナスです。
現在も増配を続けてはいるものの、借入金で賄っているような状況であり、更に直近の債務では借り換えが必要な状況です。
米国では現在利上げが行われていますから、借り換えを行う際に以前より利率が高ければ利払い負担は当然増えます。
株価推移(過去10年)
過去5年間の最安値付近まで来ました。
40ドルが一旦の目安になりそうです。
サザン【SO】への投資まとめ
ということで、同社の場合、配当利回りが相当高まっていますが、その背景にはやはりボーグル原発の懸念があります。
工期の遅延に次ぐ遅延で、コスト負担は増大し、バランスシートを圧迫しているのは確かです。
過去68年間減配していませんが、今回の件で果たしてどうなるでしょうか。
同社への投資額は今回の投資により1万ドルになりましたので、一旦様子見か1.5万ドルあたりまでの買い増しを検討しているという感じです。
サザンへの投資を検討されている方は、ボーグル原発の動向から目が離せませんね。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
米国電力株としては、他にもデュークエナジー【DUK】を保有しています。こちらの方が懸念は少ないでしょう。配当利回り4.5%~5.0%あたりが個人的な購入目安です。
個別株をやるのであれば、ある程度のセクター分散を勧めます。
8月末時点のポートフォリオです。だいぶ銘柄数が多くなってきました。