高尾山に熊はいるのか? 100回登って検証

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高尾山にクマは、いるか。

熊と山にはかなり興味があり、週1回は高尾山、週によってはUQ含め3回行っていた期間があるなど、徹底して登っていました。

優に100回は確実に登っている私ですが、結論から言うと「います」😱

まず、熊を語る上で外せないのは以下5大事件でしょう。

熊にまつわる5大事件

  1. 三毛別熊事件
  2. ペトロパブロフスク羆事件(2011年ロシアで熊に◯べられながら母に電話をかけて最期の言葉を残した話)
  3. 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件
  4. 星野道夫ヒグマ襲撃事件
  5. 秋田八幡平クマ牧場事件

など夢中で読み耽った時期がありました。凄惨であり、慄然とさせられる事件。

平和な国の平和な都会で暮らしていると、人間が何たるかを忘れがちになりますが、自然環境はそれを想起させてくれます。

本州のツキノワグマでも、人を食べる

そんな熊ですが、ヒグマとツキノワグマがいまして、北海道はヒグマがいますが本州はヒグマよりは体の小さなツキノワグマがいます。

ツキノワグマは元来、人を食べないという話がありました。私も一応警戒しつつも安心して登山をしていました。

しかしこの認識が覆されたのが2016年に起きた十和利山熊襲撃事件ですね。凄惨な内容のため詳細は割愛しますが、当該事件で食害が確認されました。

つまり、本州で登山していてツキノワグマに遭遇すると、食害リスクありということになります。

高尾山にツキノワグマはいるか

そこで果たして東京近郊で最も人の手が入っているであろう高尾山ではどうか。

熊鈴をつけずに私は100回どころかそれ以上登っていますが、幸いにして熊どころかイノシシさえ目撃したことはありません

基本的にトレーニング目的ということもあり、単独行が過半を占めるので、話し声がないため熊の遭遇リスクは高まります。

しかし、高尾は基本的に人が大勢いますから、週末にメジャーなコースで遭遇することはまずないでしょう。(ただ、後述の通り目撃情報あり)

一方、裏高尾や南高尾エリアになると一気に人が減ります。というか高尾山頂から少し下ったところから垂水峠へ繋がるコースなどは通行者が極端に少なくなるので、草もかなり生い茂っており、一度迷いそうになったこともあるほどです。

高尾山コースマップ(出所:京王電鉄)

それだけ高尾山のメジャーなコース

  • (1号路、2号路、3号路、4号路、5号路、6号路、稲荷山コース、高尾山~陣馬山の縦走路)

と、マイナーなコース

  • (蛇滝コース、垂水峠、日影沢林道、草戸山などの南高尾エリアから相原駅行きのバス停である大戸に抜けるコース、高尾駅〜草戸山〜梅の木平コース)

では、登山者の数が全然違います。

とはいえ、山深さから言えば、奥多摩の比ではなく、「さすがに高尾・南高尾・裏高尾エリアは熊なんておらんやろ」と思われるかもしれませんが、ところがどっこい目撃情報が過去にあります。

熊の目撃情報(高尾エリア)

まず、2006年12月にクマの目撃情報が高尾山で確認されていますが、近年にも全然あります。

そもそも、高尾の尾根続きの陣馬山から更に先に進んだ生藤山には、熊出現注意の看板があるのです。ということは、尾根続きにマークーも高尾まで、物理的に到達可能です。

一丁平に熊出現(2015年)

2015年11月の平日金曜日、一丁平(高尾山頂から小仏城山方面)で目撃されています。平日の朝7時に一丁平ですから、人通りは少なかったでしょう。

出所:高尾山とその周辺植物

小下沢に熊出現(2016年)

更に、2016年11月にも、小下沢でツキノワグマが確認されています。

小下沢林道は、高尾と尾根を連ねる景信山の近くにあり、高尾山から遠くありません。ここに出現したということは、当然高尾山にもアクセス可能です。

出所:ヤマレコ

景信山から分岐していく林道は、非常に人が減りますから、目撃される確率が高まるのもうなずけます。

東高尾の拓大尾根付近(2020年)

地元の方からいただいた情報です。

大変貴重な情報、誠にありがとうございます。やはりマイナールートは要注意。

小グマの場合、近くに母グマがいる可能性大。

まとめ

ということで、非常に山深いエリアもある奥多摩の比ではありませんが、高尾エリアにも熊は何度か目撃されているということです。

高尾のマイナールートの網羅的開拓を一時期しまくっていましたが、その時に遭遇していなくてよかったと思うほどですね。

友人と一緒の時もありましたが、単独行でマイナールートの開拓に相当励んでいた時期があり、その際は当然マイナールートですから人通りが全然ない道を駆けていました。

ということで、単独行かつ高尾エリアのマイナールートは、熊との遭遇リスクは厳然と存在するということですから、熊鈴なりiPhoneで音楽を流すなりして油断せず、自衛せねばなりません。(ただ、熊鈴は昨今通用しなかった事例が複数あり)

まぁさすがに、メジャーなルートで人通りが多い週末だと、まず大丈夫とは思います。が、油断は大敵ですね。

Best wishes to everyone!

熊に興味がある人ならご存知の、野生生物保護活動家のティモシー・トレッドウェル氏。彼がアラスカで非武装でグリズリーと暮らしたドキュメンタリー作品です。しかし、結局その熊の食害に遭うという非業の死を遂げています。


グリズリーマン (Grizzly Man)

ちなみに、資産運用にご興味がある方は以下もご参照いただけますと幸いです。

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公開日:2018年8月4日

コメント

  1. シェリル より:

    いろはの森コースで熊はでますか? ここ数年で夜間に単独で20回ほど
    登っています。最近の雲取山での事件のこともあり、気になります。
    熊注意の札はあるのですが、ネットで調べると、熊の糞をハイカー
    が見つけて林野庁の人に通報したとのこと。だったら本当に
    見たわけではないので無視してました。

    • 穂高 唯希 より:

      同山系で目撃情報がある以上は、いろはの森コースに出没する可能性は排除できませんね…。
      夜間単独は確かにスリルもあり、冒険心もくすぐられるので非常に魅力的ですよね。ただ個人的には夜間単独は避けたいところです。
      音楽を鳴らしながらなど、こちらの存在を知らせつつであれば、過度に気にする必要はないかもしれませんが。