外国株を購入する際の外貨購入のタイミング【定期的にドル転?】

読者の方からご質問を頂きましたので、以下の論点について述べたいと思います。

  • ドル転のタイミングを図るべきか、定期的にドル転すべきか

結論から申し上げますと、為替を見通すことは困難で、長期的にはある程度見通せてもその値幅は大きく、やはりある程度機械的にドル転する形にならざるを得ないと思います。

為替のドル転タイミングを図るべきか否か

以下は頂いたご質問です。

三菱サラリーマン様、はじめまして。
ブログ内容、たいへん勉強になります。
これまは国内式を中心に投資しておりました貴ブログを読んから
さっそく外国式口座を開設し、いくつか銘柄を購入しました。

三菱サラリーマン様は毎月給料やボーナス定期的にドル購入して外国式を購入しておられるとことドル円レートについてはどようにお考えしょうか?

自分は貧乏性なか、現在ドル円レート(109円レンジ)108円レンジに入ったらドル購入したいなどと考えていた最近は右肩上チャートに入ったも指をくわえて待っている状態す。

ご意見をお伺いきたら幸いす。

ご質問頂き、誠にありがとうございます。

  • ドル転のタイミングを図るべきか、定期的にドル転すべきか

それでは上述論点について個人的な見解を述べたいと思います。

一般的に、短期的な予測は難しい

まず、私は14歳の頃から為替市場に関わってきました。(その経緯などについては自己紹介記事に記載しています。)以降、約10年間にわたって取引してきましたが、為替の値動き・見通しを短期的に予想するのは、その道の玄人ならまだしも一般的には非常に困難と言わざるを得ません。

為替市場には株式市場のようにインサイダーという概念が存在しませんから、例えば当局の方針や情報を容易に得やすい地位や人脈があれば、経済指標で鞘取りすることも可能かもしれません。

しかし仮にそういった情報があったとしても、投資家やアルゴリズムがどう反応するかは別問題ですし、どうしても多大な不確実性が存在します。

ですので、一般的には為替の見通しに大きく時間を割くことは個人的にはあまりオススメできません。

行動心理による機会損失リスク

質問頂いた文を一部再掲の上、下線します。

自分は貧乏性なか、現在ドル円レート(109円レンジ)108円レンジに入ったらドル購入したいなどと考えていた最近は右肩上チャートに入ったも指をくわえて待っている状態す。

円高になるのを待っていても逆に円安になってしまえば、人間の行動心理的には「自身の過ちを認めたくない」という心理的作用・バイアスが一般的には働きがちですから、それが行動に影響し、そのまま円高になるまで資金を滞留させ、結果機会損失が発生するリスクもあります。

為替の長期見通しは、できたとしても振れ幅が大きい

為替を長期的に予想するのであれば、

  • 購買力平価
  • インフレ見通し
  • 国際収支(定常的なフロー)
  • 当該国が対外純資産を持つ国なのか、対外的に負債を抱えている国なのか(定常的なストック)

等々、参考になる情報自体はあります。

尚、為替の資本フローやストックに関する参考書籍としては、以下を推奨します。


弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

東日本大震災でなぜ円高になったか、なぜリスク回避で円高になるのか等々、多岐にわたって日本が対外純資産国である影響等々の基礎的要因を交えて詳述されている良書です。

為替の長期見通しは上述4つの要素等を勘案してある程度は見通せたとしても、時間軸が長い上に、一定程度の方向性を上述モデルで予測できたとしても、そのモデルから乖離する幅は過去のデータを見ている限り、小さくありません。

例えば、以下はドル円の購買力平価のチャートです。

長期的には消費者物価(薄紫)と輸出物価()の間に収斂していますが、その値幅は50円もあります。

為替は多様な要因による振れ幅も大きいです。例えばレバレッジをかけて今や取引額の一定部分を占める個人投資家勢のロスカットなどにより、方向感は実体経済や実際の貿易収支などによる資本フローより増幅されやすい傾向があります。

結論:機械的に定期的に外貨を購入し、株式を購入でOK

なので、私はドル転するに際して、ある程度はドル円の日足や週足はチャートでチェックしますが、基本的には株式を購入する約1営業日前に機械的にドル転をしていました。

よほど為替市場に精通しているか、自信がある方以外においては、基本的に定期的に米ドルやその他の通貨を購入し、米国株ないし外国株を定期的に買い付けていく形で良いと思います。

ただし、ある程度裁量性を持たせたいのであれば、ドル円が5円下がるごとに多めに買い付けるといった手法も一案と思います。私も最近は、105円台になった局面で多めにドルを買い入れるなどしていました。

また、更に付け加えるとすれば、為替を見通すことは困難という前提下、どこまで円高・円安が続くのかは見通せません。

そのため、資産を単一通貨に偏在させることはやはり避けたく、株式自体もある程度はJリートや日本株を組み込むなど、通貨分散は一定程度は図ることを勧めます。

ご参考になれば幸いです。

Best wishes to everyone!

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弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

公開日:2018年6月8日

コメント

  1. しろくま より:

    ご意見いただき、ありがとうございました。
    いたずらに指をくわえて座しているのは機会損失のほうが大きいと考えるべきですね。
    今後とも宜しくお願いいたします。

  2. ミロ より:

    こんにちは。
    私も最近セミリタイアに向けて株式投資を始めました。
    とりあえずNISA枠をフル活用して海外ETFを購入する予定です。
    三菱サラリーマンさんはiDeCoやNISAはされてますか?

    • じんたん より:

      こんにちは。
      iDeCoはしておりませんが、NISAはしております。
      若年時にキャッシュフローがほしいので、iDeCoはやっておりません。
      でも税制メリットは大きいですよね。

  3. あみ より:

    初めまして。
    FX投資に少ししんどさを感じ
    株式投資に戻りたいと思っています。
    色々勉強させていただきます。

    • じんたん より:

      こんにちは。
      FXはなかなかハードな場ですよね。
      株式を長期で積み立てる方が性に合っています。
      ご参考になりましたら幸いです。