AT&T、2017年3Q決算は減収減益で株価は下落!
AT&Tは2017年3Q決算発表後、直近株価は33ドル台と低迷しています。
2017年7-9月期決算内容は減収減益で市場予想より悪かったです。
- 売上高 :前年同期比3%減、396億6800万ドル
- 純利益 :前年同期比9%減、30億2900万ドル
- 当期EPS :前年同期比9%減、0.49ドル(前年同期0.54ドル)
- 通年EPS :前年比5%程度の増益見通しを維持
キャッシュフローは良化
一方、キャッシュフローは下記の通り、この1年で一番良かったです。
黒い部分は会社が稼いだ営業キャッシュフローのうち、いくらを投資キャッシュフローに回ったかを表しています。
稼いだキャッシュの半分くらいが設備投資などに回されています。
通信事業というものは今後も必要な事業分野ですし、米国全土をカバーするインフラですから設備投資が莫大です。一方、設備投資が莫大ということは、海運業界(特にコモディティ化の波が来る以前)のようにそれだけ新規参入しづらくなると言うことです。新規プレーヤーが参入し難いということは、業界全体が数社に寡占されやすいということです。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー共に3Q17が一番良いという結果になっています。
AT&TのEPS(1株利益)・DPS(1株配当)推移
それではいつもと同様、EPS・DPSの今期2017年3Qまでの数値をグラフで積み上げてみます。
こうして見ると特段悪いようには見えないんですけどね。
2017年は1Q~3QにおけるEPS1.68ドルに対し、DPS1.47ドルです。
結果、EPS>DPSとなっています。上述の通りキャッシュフローも良化しており、2017年もEPSが2ドルを上回るガイダンスを維持しています。
AT&Tの直近株価(2017年11月5日時点)
直近の33ドル台への下落で配当利回りは5.9%と6.0%の大台を射程圏内とするほどまでキテます。
さすがにここまで下がると食指が動きます。230株購入し、2・5・8・11月の受取配当金を更に増やすことにしました。
バリュー株投資・成熟株投資というのは、ともすれば万年割安だったり、株価が横ばいだったりしますがこの高配当が維持される限りは、投下資本はそれなりのリターンとなって株主に回帰します。
AT&Tの配当利回りがここまで高まると、PFFの配当利回り5.6%を超えることになります。加えてポートフォリオの平準化という観点からも、一部資金をPFFからAT&Tへ移しても良いかなとも考えています。
2・5・8・11月の配当月といえばブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)も欲しいところですが、高いので買うにはまだ至らない水準です。
来週はポートフォリオの改変を断行であります。
かなり偏ったポートフォリオだったので、一部新たな銘柄に移します。
AT&Tの株価推移(2018年2月1日時点)
過去3年間の株価推移です。やはり買い増しするなら、32ドル台~33ドル台が推奨買値でしょう。
現時点で配当利回りは5.3%ですから、33ドル台であれば配当利回りは6.0%程度になります。AT&Tの購入タイミングの目安は配当利回りが6.0%に達した時です。
Best wishes to everyone!