本記事は、「セミリタイアへ足を踏み出した時期から起算して2年前の、2017年」に書いたものです。
今読み返してみても、当時感じていたことが思い出されます。こういう映画が出てくること自体が、時代的価値観の変容が生んだ作品のように思いました。
改めて、当時の私を含め、トン(豚)を自認する方には一見の価値ある映画と思います。
また、最下段で、「給与は一種の麻薬ですが、割り切ったお付き合いとして、ズルズル行かないようにしなければいけません。若い時の感受性の高さは今だけです。」と2017年当時に記載しています。
2017年の時点で、稚拙な文章ながらやはり考えの核は既に固まっていたようです。
機内で、映画「ちょっと今から仕事やめてくる」に出会う
海外出張の大きな楽しみの1つでもあった機内映画、そこでこの映画に出会いました。
「ちょっと今から仕事辞めてくる」
この映画はやっぱり印象的です。タイトルは非常にキャッチーながら、内容としては今の世相を色濃く反映する映画だと思いました。トン(豚)を自認する人は、あまねく見る価値がある映画だと思います。
これを見ると、明日辞表出してこよかなと思ってしまうレベルでした。そして、機内で目から豚汁が出そうになりました。
日頃から違和感を持って働いている方には、一見の価値ある作品と思います。
In life, as long as you’re alive, you’ll get by somehow.
(生きてさえいれば、人生なんとかなる)
このセリフが、ずしんと来る構成になっています。
後日談ながら、辞める際に少し葛藤があった時に、奇しくも同様の文言を思い出しました。そしてこの映画を見て2年後の今まさに思うのは、この文言は「本当にその通り」だと思います。
あらすじの一部(ざっくり)
超ブラック企業で働く主人公。主人公が伸びしろを周囲に感じさせた途端、同僚が足を引っ張りにかかります。
よくあることだと思います。主人公の発注書を勝手に書き換えて、主人公のミスだということにする。そして主人公が悪いと糾弾し、自分の立場を確保する先輩。
主人公が伸びてきて自分の立場が脅かされると、社内での立場が危うくなるので、主人公に伸び伸び仕事をさせず、抑制しまくる。どこかの縮図を見ているようです。
その主人公が自殺を試みようとしたところ、見知らぬ青年に助けられ、その青年と接しているうちに、本当の自分を取り戻し、遂に組織を脱出して生きたいように生きるという流れ。
考えさせられる内容でした。そもそも別に生きていくには、そんなにたくさんのお金は必要ありません。
多くの人にとって、明日辞表を提出したって、なんらかの形で生きていくこと自体は可能です。
組織の良い面
一方で、ひとり出張なんかはミッションさえ満足のいく水準でしっかりきっちり完遂すれば、他の時間は伸び伸びできて、色々な経験ができるという良い面もあります。(繰り返しながら、サラリーマン自体を否定する意図はありません)
以前、出張中に天候要因でミッションの対象物が来ず、どうしようもなく、運よく時間ができて、現地法人の方々と自由時間を楽しんだこともありました。
もちろんレポートはしっかり書いて、やることをやった上での話です。それが大前提なのは言うまでもありません。
今回の出張も事前に準備を周到に行えば、半分は完遂できたようなものと思います。同い年の現地法人スタッフと電車に揺られながら、海辺の施設へ行って面談を行い、夜は時間があるので、フリータイム。
毎日これが出来れば最高ですが、もちろんそうもいきません。
しかし一方で、一年後に死ぬとわかっていれば、それはもう微塵の迷いもなく速攻で辞表を提出すると思います。
最終的に色々と逡巡を重ねて、最終的な判断を行うことになるわけですが、やはり良い面悪い面を天秤にかけた上で、後は直感で人生の選択をするということになります。
Best wishes to every ton.
仕事をやめる前に、可能であれば配当収入等の不労所得を得ておく方が良いと思います。下記は関連記事です。
2017年6月時点の試算で、2018年の配当収入は税引き後で100万円を突破する見込みです。
初めて配当収入が月間で10万円の大台を突破した時に感じたことです。生き方や仕事の再定義というものが自ずと求められます。
月間配当金15万円が2017年における当面の目標になります。給与は一種の麻薬ですが、割り切ったお付き合いとして、ズルズル行かないようにしなければいけません。若い時の感受性の高さは今だけです。