中国工商銀行は中国四大銀行の一角
中国工商銀行は中国の直轄市である北京市に本店を構える、中国四大商業銀行の1つです。
英文名はICBC(Industrial and Commercial Bank of China Limited)で、中国人は同銀行のことを、略して工行(GongHeng)と呼びます。
日本の総本山である丸の内にある東京海上本店1Fに、中国工商銀行東京支店があります。
そして同じ中国四大銀行の中国農業銀行の東京支店は、三菱グループの始祖である日本郵船本店の1Fに入居しています。
2006年10月に上海市場と香港市場に同時に上場をしています。私は香港市場で同社の株式を購入しています。
純利益は4兆円超え
同社は総資産規模で世界トップの銀行。2016年の純利益は2,791億元。円換算で4兆円を超えます。
ちなみにトヨタの18年3月期の純利益は1兆7,500億円と17年8月4日に上方修正されました。つまり中国工商銀行はトヨタの純利益の優に2倍を超えているということです。
直近5年のFinancial Data
Operating profitが堅調なのに比して特に2013年・2015年においてキャッシュフローにかなりばらつきがあります。
中国工商銀行のEPS(1株あたり純利益)・DPS(配当)の推移
中国が資源爆食を始めた時期と歩調を合わせるように、2014年までEPSは綺麗な右肩上がりを描いています。2016年 Payout Ratioは30%台と配当余力自体は十分です。
中国工商銀行の株価推移
概ね3〜7香港ドルの範囲に収まっています。収まっているとは言え、絶対値が小さいので安値と高値の比率は2倍程度です。
また4ドルを割る局面があれば買い増しを行いたいと思います。
2018年2月1日時点では7.58ドルまで株価は上昇しています。
買値の2倍に達しそうな勢いです。もっと株数を増やしておいてもよかったなと思いますが、こればかりは致し方ありません。
しっかり安い時に優良企業の株を仕込んでおく、この行動が肝要ということに尽きます。
また、中国は今後も非常に大きな成長を望めます。米国よりも伸びしろは遥かに大きいと言えるでしょう。一方で中国独自の資本規制などの予想しづらい変化も起こり得ますから、政治リスクや規制リスクをどう捉えるか、という点も分水嶺となります。
とはいえ、中国政府が中国工商銀行が経営危機に陥ったとしても、つぶすということは考えづらいでしょう。「大きすぎて潰せない」というリーマンショックで耳にしたことが文字通り具現化すると個人的には思います。
人口増加に伴い、中国工商銀行の預かり資産は増えていくでしょうし、今後当局の金融引き締めによって利ざやも拡大しますから、業績は堅調が予想されます。
指標(2017年8月4日時点)
- 予想PER :6.15
- 予想ROE :13.85
- 配当利回り:4.75%
- 配当月 :8月
同社株式のタイミングは運よく底値で拾うことができ、買値に対する配当利回りは6.7%を超えています。
配当金を受け取りました。
同社の株式はNISA口座で1,000株のみの保有です。
2017年8月は、239.52HKDの配当金を頂きました。円換算で3,373円になります。
せっせと配当再投資にまわして引き続き配当収入の最大化に努めたいと思います。
Best wishes to everyone!