GSKから四半期配当を受け取りました
1株あたりの配当 :0.571154ドル
所有株数 :30株
直近配当利回り :4.9%
グラクソスミスクライン(GSK)から税引後で13.56ドル、
日本円にして1,481円の配当金を受け取りました。
尚、先日買い増しを行った為、保有株数は90株となっています。
配当月:1・4・7・10月
【GSK】1株あたりの純利益(EPS)、配当(DPS)の推移
上記グラフはポンド建てです。GBP/USDの為替によっても米ドル建て配当金に影響が出ます。
直近EPSは低迷しています。2017年前半(1H/1st Half)時点ではなんとか黒字を確保するも、1株あたりの純利益(EPS)は17.7pであり、1株あたりの配当(DPS)の38.0pを下回っています。

出所:GSK IR
同社の配当利回りは概ね4~6%と非常に高配当です。一方で直近の株価は低迷しており、EPSの低迷を素直に反映していると言って良いでしょう。
2016年のように特別配当も出すこともあります。
GSKのキャッシュフロー推移(10年間)
意外にGSKのキャッシュフローは、思ったより安定しているというのが率直なところです。
特に2016年は低迷していたはずなのに、値がおかしいんじゃないかというぐらいにキャッシュフローが創出されています。
GSKはADR(米国預託証券)としてNYSEに上場
我々も今や日本の証券会社から米国市場へのアクセスは容易になっているので、米国市場のADRを通じて、英国や豪州などの企業に投資できるわけです。
そしてGSKはADRであり、米国での税金が課税されない為、日本の源泉徴収20.315%さえ払えば良いので、日本の個人投資家にとっては米国で二重課税される米国本土企業の銘柄に比べて旨味があります。
確定申告で二重課税分は取り戻すことができますが、セミリタイア後の確定申告による国民健康保険料等のコストアップを考慮すると、やはりADRという税制面でメリットのある企業を選好するということです。
グラクソ・スミスクラインと言えば抗うつ薬「パキシル」
80年代以降、製薬業界の寡占化・独占化が進んでいます。ファイザー、イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、ヤンセンファーマなどの数社が世界を牛耳る形。業界一位のファイザーの年間売上高は約5兆8000億円、ちょっとした国家予算並みですね。
日本で抗うつ薬市場を急拡大させたのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の「パキシル」を開発したグラクソ・スミスクライン社であると言われています。バキシルは、日本で「うつの特効薬」という触れ込み2000年に発売されました。
1999年まで、日本のうつ病患者はおよそ43万人で横ばい。しかし、このパキシルの登場を境に患者数は激増しています。3年後の’02年には70万人を突破、’06年に92万人に。これと並行して、抗うつ剤の売り上げは10年あまりで5倍以上に増加。
これだけ増えると、GSK(グラクソ・スミスクライン)としてはウハウハですよね。KO(コカ・コーラ)にしても、PM(フィリップ・モリス)にしても、本当に消費者の健康の為になっているのかと言えば疑問符が付く企業に限って、収益性が高いという一面もあります。
GSKもそういった企業群と同じ属性と言えるのかもしれませんね。
【GSK】株価推移(10年間)
医薬品・ヘルスケア株らしい独自の値動きとなっています。
直近株価は低迷していますので、ここぞとばかりに適宜買い増しを行っていきたいと思います。
2017年9月現在で合計250株まで買い増しを行っています。
Best wishes to everyone!
ADRのお勧め銘柄としては、オーストラリアのWBK(ウエストパック銀行)があります。配当利回りは5~6%と高配当で収益力の高い銀行です。詳細はこちらをご覧ください。
他にも英国や北米でガス供給・送電事業を展開するNGG(ナショナル・グリッド)があります。こちらも安定配当であり、人口増が見込まれる北米も事業領域なので、安定成長が見込めます。